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【愛知県美術館】「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」で生の絵を見て気づいたこと

つごもり

美術館や展示会に対して、どこか敷居の高さを感じている人は多いかもしれません。
わたし自身も「有名だから行くもの」「詳しい人が楽しむもの」という距離感を持っていました。

そんなわたしが名古屋で開催されている「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」を訪れ、考え方が大きく変わりました。この体験を通して「絵画が少し身近になった理由」をお伝えします。

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30代夫婦、ふたり暮らし。
共働きを卒業し、今は“余白を増やす生き方”をテーマに生活しています。
“ふたりで自由に生きていく”試行錯誤の記録です。
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ゴッホ展に行こうと思ったきっかけ

きっかけはとても些細なものです。
もともと美術館の展示には強い興味があったわけではありませんでした。
ただ、昨年妻と一緒に訪れた「民藝展」が思いのほか面白く「展示を見る体験そのもの」に関心が湧いてきました。

そんな中、名古屋でゴッホ展が開催されていることを知りました。
ゴッホについての知識は、「ひまわり」と「自画像」そして「よく飲んでいたお酒がアブサン」ということくらいでしたが、「せっかくなら行ってみよう」という軽い気持ちが今回の体験につながりました。

実際にゴッホ展を見て感じたこと

会場に入ってまず感じたのは、展示の空気感でした。
印刷物で見てきた絵とは、まったく別物だという感覚

特に印象的なのは、絵の具の厚みや筆の跡がはっきりと残っていることです。
平面の画像では分からなかった凹凸や重なり、一つ一つの色に対しての光の当たり方の差など様々な情報が直接入ってきます。

その瞬間、ゴッホが実際に見ていた風景や、描いていたときの動きが、自然と頭に浮かんできました。「これは過去の作品ではなく、誰かが確かに描いたものなのだ」と実感できたのが衝撃でした。

『アブサンが置かれたカフェテーブル』と自分の記憶

数ある作品の中でも、特に心に残ったのが『アブサンが置かれたカフェテーブル』でした。

気に入りすぎてポストカードと額縁を購入

以前、よく通っていたバーで「アブサン」を飲んだことがあります。

青く燃えるアブサン

アブサンまたはアブサント、アプサン、アブシンス(仏: absinthe [apsɛ̃t])[1] 英語: [ˈæbsɪnθ, -sæ̃θ]))は、フランス、スイス、チェコ、スペインを中心にヨーロッパ各国で作られている薬草系リキュールの一つ。ニガヨモギ、アニス、ウイキョウなどを中心に複数のハーブ、スパイスが主成分である。

ウィキペディア

19世紀のヨーロッパで流行したそうですが、原料の一つであるニガヨモギの成分で「中毒になりやすい」「幻覚症状を生む」などの理由により一時製造・販売が禁止されました。ゴッホも愛飲し身を滅ぼす原因になったと言われる、いわくつきのお酒です。
今では原料が見直されて日本でも販売されています。

アブサンは透き通った緑色なのですが、その時のバーテンダーから「アブサンは油分を含んでいるから、水と混ざると光の屈折率が変わって、色が白濁してみえる」と教えてもらいました。

そして、今回見たゴッホの絵の中でも、左側の透き通ったボトルと対にように置かれた白く濁ったアブサン。自分の体験と作品がつながった瞬間でした。

当時も同じ現象が起きていて、それをゴッホは絵に残していた。
そう気づいたとき、作品が急に「遠い存在」ではなくなりました。

生の作品が心に残る理由

生の作品には情報以上のものがあります。質感、スケール、色の深さなど、画面越しでは削ぎ落とされてしまう要素が確かに存在しました。

たとえば、近くで見ると荒々しく感じた筆致が、少し離れると一つの風景としてまとまって見える。この距離による印象の変化は、実際にその場に立たないと分かりません。

「よく分からなかったけれど、なぜか気になる」という感覚が生まれます。
この感覚が、美術館体験のひとつの面白さだと感じました。

ゴッホ展をきっかけに変わったこと

展示を見終えたあと、わたしは会場のショップでグッズを購入しました。

ステッカーとしおりとポストカード

以前のわたしなら、「絵のグッズを買う」という選択肢はありませんでした。
しかし、作品と自分の記憶が結びついたことで、日常に持ち帰りたい存在になりました。

部屋の中でこの「アブサン」を見るたびに、展示を見たときの感覚を思い出します。

受け取り方には個人差があるかも

補足として、ゴッホは精神的に不安定な時期があったとされています。

どこまでを意図して描かれたのかは分かりませんが、
作品を前にすると、見る人の状態によっては心がざわつく場面があるかもしれません。

一緒に訪れた妻も、いくつかの作品を見て、不安に近い感覚を覚えたようです。
もし気持ちが揺れている時期であれば、無理をせず距離を取りながら鑑賞するのも一つの方法です。

まとめ

ゴッホ展を訪れて強く思ったのは、知識を試される場所ではないということです。
誰かの人生や視点に、そっと触れる場所なのだと思います。

わたし自身も軽い気持ちで足を運びました。
もし迷っているなら、深く考えすぎず、一度足を運んでみてください。
そこから何を感じるかは、人それぞれでいいのだと思います。

公式サイトはこちら

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共働きを卒業し、今は“余白を増やす生き方”をテーマに生活しています。
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