余白

忙しさを手放して見えた、一日のかたち

余白に暮らす

まだ薄暗い早朝、寝ている妻を起こさないように身支度をする。
新幹線の始発で県外にある本社に向かうのが毎週のルーティンだった。

「これがずっと続くのかな」
ぼんやりと窓の外を眺めながら考える。

会社員を辞めてから、時間の流れ方が変わった。

窓から差し込む光で自然に目が覚める。
一日の始まりを自分のペースで受け入れられるようになった。

コーヒーをゆっくり淹れ、パンを焼きながらその日の予定を考える。
午前中は、妻と一緒に記事を考えたり、ラジオを流しながらゆっくりしたり。

昼になると「作ってみたい料理」を作る。自分で食材を見て、調理をして、人に振る舞うのは新鮮で心地いい。
外食や買い置き、手軽さ重視だった頃とは比べ物にならないくらい、食事の時間が楽しみになった。

午後は少しの昼寝をはさんで、ブログを書いたり、調べ物をしたり。「やりたいこと」で一日を過ごし、買い物に出かけ、夕食の支度をする。

「これ美味しい」
「今度はこれを作ってみよう」
「明日ここに行くのはどう?」

ゆっくりと流れる時間、自然と眠気がきて一日を終える。

こうして振り返ると、特別なことはほとんどない。それでも、ただ時間に追われ、やらなければならないことで時間を消費し、慌ただしく過ぎていた日々には得られなかったものがある。

「仕事を辞めて良かった」
妻の寝顔を見て、改めてそう思った。

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余白に暮らす
余白に暮らす
30代夫婦、ふたり暮らし。
共働きを卒業し、今は“余白を増やす生き方”をテーマに生活しています。
“ふたりで自由に生きていく”試行錯誤の記録です。
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