テレビをなくしたら、生活の音が聴こえた
余白に暮らす
余白に暮らす
当時の会社に勤めて10年が経った。
「ステップアップのために本社へ転勤しないか」と声をかけてもらい、妻は引っ越し準備のため一足先に退職。
夫婦そろって転勤を前提に動き、本社がある地域へ物件を見にいく日も増えていた。
そんなある日、ふと考えた。
「このままの人生でいいのだろうか?」
仕事は順調で、それなりに期待もされている。
もし転勤をすれば、きっとあと何十年も同じ会社に勤めるのだろう。
――特別な理由はなかった。ただ、なんとなく「このままは嫌だな」と思った。
思い切って、妻に伝えた。
「仕事、辞めようと思う」
すると、妻は笑って「いいね、辞めちゃおうよ」と言った。
預金や投資、これからの暮らしのことを、夫婦でたくさん話し合った。
大きな決断だったけれど、話せば話すほど「これなら、やっていけるかもしれない」と思えるようになっていった。
そこからは早かった。
退職の意向を会社に伝え、両親に報告し、引っ越しの見積もりと荷造りを進めた。
退職を決めてひと月後には、新しい土地での生活が始まった。
まだ始まったばかりの暮らし。 先のことは自分たちにも分からない。もしかすると、どこかで大きな見直しが必要になるかもしれない。
それでも今は、やりたいこと、やってみたいこと、自分たちらしくいることに挑戦したいと思っている。
この先どうなっていくのか。 そんな試行錯誤の生活を少しずつ投稿していきます。 どこかで共感してもらえると嬉しいです。