水風呂はぬるめが好き
余白に暮らす
余白に暮らす
夫婦で無職になってから、我が家の料理は専らわたしが担当している。
YouTubeで料理動画を見て、気になったものに挑戦する。できることが増えていくのが楽しくて、今ではスーパーで旬の野菜を見たり、調味料コーナーに長居するようになった。
何を作っても「美味しい!すごい!」と褒めてくれる妻。喜んでくれるのが嬉しくて、食べ終わる前から「次は何を作ろうかな」なんて考える。
ある日妻からこんなことを言われた。
「美味しいんだけど、その、太ってきちゃって…」
鶏油でラーメンを作ったり、スパイスを買って麻婆豆腐や炒め物をしたりと、確かにガツンとしたものが多い。

妻の健康管理も大切だ。
色々と調べて「鶏葱鍋」を作った。
たっぷりの水に昆布を浸しておき、舞茸と一緒に火にかける。沸騰直前に昆布と舞茸を取り出し、鶏もも肉と葱を鍋に入れる。火が通ったら舞茸を鍋に戻して完成。
要は昆布だしで具材を茹でただけ。
ポン酢やレモン醤油につけて食べるのだが、これがやたらに美味しい。
「毎日食べたい!鍋の素を買わなくてもこれがいい!」と妻も大変気に入った様子だった。
少しずつ暑さが和らぎ、夜には秋の匂いも感じられる。
「今年は鍋が多くなりそうだな」と頬張る妻を見て思った。
