喧嘩について
余白に暮らす
余白に暮らす
「靴下が片方なくなった」
「この箸はわたしのじゃない」
こんな些細なことでわちゃわちゃ言うのも楽しいが、
靴下の相方を探す時間は他のことに使いたい。
いつからか、我が家の箸は全て同じものに変わった。
食事の用意が出来たら引き出しからザッと4本取り出す。
どれを掴んだって同じ箸だ。神経衰弱のようにペアを探す必要はない。
靴下も、何となく黒と紺とストライプと…似たようで少し違うものを買うのはやめた。
わたしの靴下が毎日黒色でも、誰かに迷惑をかけることはない。
片方が破れたって相方はたくさんいるから、罪もない片割れを捨てなくて済むようになった。
こうして今日も、代えが利かない相方との平穏は保たれている。